横浜M 4-0 松本
横浜M:小野裕二(28分、73分、75分)、中村俊輔(87分)
志半ばで逝ってしまった男が待ち望んだ試合は、期待の若手が躍動しハットトリックの大活躍を見せ、横浜Mが快勝しました。どうしても松田直樹が主役に据えられるような思いで観始めた試合でしたが、良い意味で小野裕二がその主役の座を奪い取ったように思います。
まるで南米選手のような
この日の小野の素晴らしい点は、「崩し切らない」という点です。28分、73分のゴールはいずれもペナルティエリア付近でのダイレクトシュートでした。日本人はどうしても相手守備を崩してペナルティエリア内に侵入してからシュートを撃ちがちですが、海外、特に南米の選手は少々遠目でも、前にDFがいても撃ってきます。それはCWCの柏×サントスでもそうでした。そんなブラジルやアルゼンチンのストライカーのような思い切りの良さが今日の小野にはあり、それがハットトリックという結果につながったのでしょう。
ミドルレンジからのシュートにはもう1つ、「チームの士気を高める」というメリットがあります。スーパーなゴールが入るとやはりテンションは上がるもの。それまでは松本のハイプレスと縦への素早いボール運びに手を焼いていた横浜Mですが、1点入ってからは完全に流れを自分たちのものにしました。そして2点目も同じくスーパーゴール。これで横浜Mの勝ちは決まったも同然でした。
自滅した松本、J2に向けた課題
松本のサッカーは間違っていませんでした。前半から積極的なチェイスと素早い守から攻への切り替えで横浜Mをヒヤリとさせるシーンも作りました。中盤を省略して一気に前線に運ぶ形は機能していたと思います。しかし後半、1点を追いかける中でボールを大事にしようとしたのか後ろから丁寧に繋ごうとしてミスを連発。自らを追い込んでしまう結果になってしまい、結果後半3失点。カウンターも焦りからか視野が狭くなり、中央での突破に限定され、尽く失敗しました。劣勢の中で流れをひっくり返すことができるかどうか、という点は来季J2での課題となるような気がします。
試合前は松田のチャントが歌われ、試合は横浜Mの若武者が一騎当千の働きを見せ、試合後は横浜Mの選手たちが松本のサポーターに挨拶に行く。松田に始まり、松田を忘れ、松田をまたリスペクトする。4回戦で最も注目を集めたであろうカードは清々しい気持ちと共に終わったように思います。
番外編:愛媛×浦和
その後、愛媛×浦和もTV観戦しましたが、愛媛は本来齋藤学に呼応して他選手が伸びていかなくてはいけないところを、結局斎藤頼みで1年を終えてしまいました。齋藤の去就は不明ですが、来季に不安の残る一戦となりました。最後に福田健二がゴールを決めたことが、唯一の救いでしょうか。
愛媛 1-3 浦和
愛媛:福田健二(90分+4)
浦和:マルシオ・リシャルデス(9分)、原一樹(38分)、柏木陽介(77分)
いつも応援クリックありがとうございます。
奈良クラブサポーターズサイト NaLa12に観戦レポート「一色高の戦評コラム」を寄稿しています。ぜひご覧ください。http://ameblo.jp/naraclub/