2011年11月16日水曜日

【TV観戦記】新潟‐松本 トリコロールへの挑戦を目指して【天皇杯】

サッカーの神様が、ビッグスワンに降臨。2回戦で横浜FCを破った松本山雅FCが、3回戦もJ1のアルビレックス新潟を撃破しました。

新潟 0-1 松本
松本:多々良敦斗(5分)

ベストメンバーの新潟と、スタメン総入れ替えの松本

この試合のスターティングメンバーが発表された時、驚きを隠せなかったのは僕だけではなかったでしょう。

新潟は以下のようなスターティングメンバー。現時点でのベストメンバーと言えます。週末に未だ残留の決まらぬリーグ戦を控えながらも、全力で挑戦者を叩き潰しに来ました。



対する松本のスターティングメンバーは以下の通り。その下に直近の試合だったJFL後期第15節、ツエーゲン金沢戦のスタメンも載せておきます。金沢戦は正確なポジションが分からないため、選手名のみとさせていただきます。



松本スタメン@松本‐金沢 2011/11/13
GK:25 白井裕人
DF:14 玉林睦実 4 飯田真輝 30 渡辺匠 16 鐡戸裕史
MF:27 大橋正博 8 弦巻健人 20 須藤右介 13 木島徹也
FW:32 船山貴之 11 片山真人

これを見て分かる通り、松本のフィールドプレイヤーは金沢戦から総入れ替え。こちらも週末はJFL後期第16節を控えています。何が何でも4位以内に入り、J2昇格を果たしたい松本の意志が感じられるスターティングメンバーでした。

試合開始からフルスロットル

試合は開始早々いきなり動きます。5分にCKを多々良敦斗が頭で合わせてゴール。新潟DFとGKの間に入るボールを、多々良が先に触る。というお手本のような先制点でした。

更に松本は試合開始から積極的に新潟にプレスを掛けていました。ペース配分などあったものではなく、始めから全力。これに対して新潟はクリアで、あるいはピッチ外に逃げるしか無く、なかなか攻撃の形を作れません。

一方の松本は高い位置でボールを奪って、積極的にシュートを撃っていきます。後ろからの組み立ても実にシンプル。とにかく縦にボールを送って裏を狙う。コースが見えたらシュート。挑戦者の戦い方と言えばそれまでですが、この松本のサッカーに新潟が手を焼いたのもまた事実です。

しかしこの松本の戦い方にはウイークポイントが。それは、このサッカーは90分持たないということが誰の目にも明らかだということ。後半は絶対に運動量が落ちて新潟に押し込まれる。そのため前半のうちにもう1点取っておきたい松本は、どんどん攻めの姿勢を強めていきます。がゴールは割れず。

新潟は開始早々に予想外の失点を喫し、前半のうちに追い付きたかったところ。しかし前述したような松本のハイプレスで自分たちのサッカーをさせてもらえず、こちらもゴールを割れず。互いに望みどおりの展開には持ち込めず、前半を終了します。

予想通りの後半の展開

後半。新潟は田中亜土夢に代えて川又堅碁を投入し攻めの姿勢を強めます。そして松本は予想通り前半ほどプレスにいけなくなり、またルーズボールも奪えず新潟の一方的な展開に。しかし松本のDF陣は体を投げ出してシュートコースを切り、新潟に得点を与えません。正に捨て身のディフェンス。

得点がなかなか奪えない新潟は三門雄大に代えて高さと正確なキックのあるアンデルソンを、更にチョ・ヨンチョルに代えて菊地直哉を投入し、鈴木大輔を前線に送ることでパワープレーを仕掛けます。

しかし松本のゴールは最後まで割れませんでした。DF陣の奮闘は勿論ですが、ここに何か神がかり的なものを感じたのは僕だけでしょうか。

4回戦、念願のトリコロールとの真剣勝負

同時刻、ニッパツ三ツ沢球技場では横浜F・マリノスが栃木SCを3-0で降し、ベスト16に進みました。そして、4回戦は松本‐横浜Mというカードに。誰もが想像するでしょう、松田直樹という男の名を。

常に全力で、本気の戦いをしていた男、松田直樹。彼がサッカー人生の殆どを費やしたチームと、彼が再出発を図ろうとしたチームとが本気の戦いをすることとなりました。

1月に彼の追悼試合が行われることが先日発表されましたが、やはり松田直樹には本気の勝負が似合います。松田直樹は天国でこのカードの実現を願っていたのかも、なんて思うのは少しロマンチシズムが過ぎるでしょうか。

決勝ゴールを決めた多々良は試合後、「松田のために横浜Mとやりたい」と語っていました。そしてその思いのためにこの日全力で戦ったであろう松本は、結果トリコロールへの挑戦権を手にしました。決戦の日付は12月17日。緑の背番号3と共に、松本山雅FCは今年3度目のジャイアントキリングを目指して横浜Mに挑みます。


この試合、是非観に行きたいです。 いつも応援クリックありがとうございます。
人気ブログランキングへ にほんブログ村 サッカーブログへ このエントリーをはてなブックマークに追加

奈良クラブサポーターズサイト NaLa12に観戦レポート「一色高の戦評コラム」を寄稿しています。よろしければご覧ください。http://ameblo.jp/naraclub/
Related Posts Plugin for WordPress, Blogger...