前半早々の得点と気になる守備
SAGAWAが先制したのは10分。CKから中村元が頭で合わせたボールは、威力には欠けたものの飛んだコースが良くゴール左隅へ。首位のチームが幸先の良い立ち上がりを見せます。
しかしこの前半攻めていたのは追う讃岐。決定機を多く作っていたのもアウェイチームの方でした。左サイドから何度も崩し、天羽良輔、野口遼太、石田英之の上げたクロスに西野泰正が頭で合わせる。というシーンが何度も。しかし僅かに届かなかったり、枠を捉えきれなかったりと得点は奪えません。
またこの前半、SAGAWAのバイタルエリアには大きくスペースが出来ており、そこを讃岐の選手が突いてミドルを放ったり、くさびのパスから裏を狙ったりというシーンも。このスペースがある限り、いずれSAGAWAは失点するな。と個人的には思っていました。
SAGAWAもカウンターからチャンスを作りますが追加点には至らず。讃岐のフィニッシュの精度にも助けられ前半をリードして折り返します。
後半。消えたスペース
後半早々の57分にSAGAWAが追加点。右サイドのスローインから始まった攻撃。パスが中央の大沢朋也へ。讃岐はこの場面で完全に大沢をフリーにしてしまっており、GKとの1対1を落ち着いて制されて追加点を奪われます。先制点の場面でもそうでしたが、相手が見せた隙をきっちり得点につなげる辺りがSAGAWAの強さの「理由」の1つかなと。
そして2点を追う形になった讃岐は攻勢に出たいところです。が、前半あれだけあったバイタルエリアのスペースが、後半は殆ど消えていました。これにより前半見せた讃岐の攻撃力は半減。サイドから石田が個人技で突破するなど、一瞬の煌きを見せるシーンはありましたが、後半はほぼ決定機を作ることが出来ませんでした。
SAGAWA 2-0 讃岐
SAGAWA:中村元(10分)、大沢朋也(57分)
首位のSAGAWAがその地力を発揮して、準加盟クラブとしてJの頂を目指す讃岐を一蹴。門番としての強さを見せつけた試合となりました。
SAGAWA首位の理由は「修正力」
前述したように、後半のSAGAWAは前半にあったウィークポイントを完全に修正することに成功していました。この修正し切るチーム力が、SAGAWA首位の理由なのでしょう。相手の攻め手を分析し、後半それを消す。中村雅史監督をはじめとするスタッフの分析力、そしてそれを実行する選手たちの能力の高さ。毎年上位に顔を出すSAGAWAの強さも頷けます。
攻撃面では相手の隙を逃さない鋭さ、守備面では逆に隙を修正する能力の高さ。JFLで首位を快走するSAGAWAの秘密は、「隙」がポイントだったようです。
讃岐を突如襲った事件
この試合の翌日、讃岐が突如世間を賑わすこととなりました。ただそれは、決して良いニュースではありませんでした。
カマタマーレ讃岐コーチ、女性に下半身露出で逮捕
松北署などは28日、高松市内で女性に下半身を露出したとして公然わいせつなどの疑いで日本フットボールリーグ(JFL)のカマタマーレ讃岐(高松市)のコーチ・小田桐健一容疑者(29)を逮捕した。
逮捕容疑は1月29日午前4時ごろ、高松市で帰宅中の20代女性の後をつけてマンションに侵入、1階エントランスで下半身を露出した疑い。また5 月25日午前4時半ごろには、同市の別のマンションで同様に10代の女性アルバイトに対し、下半身を露出した疑い。防犯カメラや不審車両などの情報から小 田桐容疑者が浮上した。
同署によると、容疑を認めており「性欲を満たし、ストレス解消のために1年ほど前から十数回やった」と供述している。
属クラブによると、小田桐容疑者は明海大を経て日立栃木(現・栃木ウーヴァ)でDFとしてプレー。07年春からカマタマーレで2年間現役選手と して活躍し、今年2月、トップチームのコーチに就任した。逮捕前日の27日までアウェーの試合に帯同して滋賀県へ遠征していた。同クラブの住谷幸伸社長 (57)は「二度とこのようなことが起きないように万全を期する」とコメントした。
(スポーツ報知より引用)
サッカーに限らずスポーツクラブが成り立つ要因の1つに「信頼」があります。選手、スタッフ、フロント、サポーター。行政を含めたホームタウンというのもあるでしょう。それぞれが信頼し合うことでクラブは育っていくのです。
この事件はその「信頼」を著しく失う、と言うよりも自ら捨て去るといったものであり、決して許されるものではありません。クラブはそれでも戦っていくしかないのですが、サポーターやファン、香川県がどう受け止めるか。讃岐は今、全く予想していなかったところで1つの岐路に立たされています。
できることなら、讃岐サポーターの方々にはそれでも讃岐を応援してほしい。これが隣県愛媛の出身として四国のサッカーが盛り上がることを願う、僕の思いです。
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